こんにちは、Tauです。
先日、以下の記事で男女正社員の平均時給を調べました。
この平均時給の他に、平均通勤時間が分かれば、通勤時間を賃金に換算できるんじゃないかと思いまして、ちょっと計算してみました。
今回は10年間分の総通勤時間を丸ごと賃金に換算してみようと思います。
Contents
通勤時間を賃金に換算してみる
10年間分の総通勤時間を調査
平均通勤時間について
まずは、平均通勤時間の調査データが必要です。これについて調べた所、NHKによる調査と総務省統計局による調査の2種類が見つかりました。
NHKによる2015年国民生活時間調査報告書では、全国平均は1時間19分となっています。
総務省統計局による平成28年社会生活基本調査でも、全国平均は1時間19分とのことでした。
■全国平均通勤時間
NHKによる調査結果
1時間19分
出典:2015年国民生活時間調査報告書
総務省統計局による調査
1時間19分
出典:平成28年社会生活基本調査
※順不同
これらの調査結果により、1日あたりの平均通勤時間(往復)が明らかになりました。あとは、10年間で会社と家を何往復するのかが分かれば、10年分の総平均通勤時間を計算できます。往復回数は労働日数と等しいはずですので、次に労働日数を調べることにします。
平均労働日数について
今回は、10年間分の総通勤時間を賃金に換算しようと思っています。すでに平均通勤時間が分かっていますので、10年間分の通勤回数が分かれば総平均通勤時間を計算できます。
1年間の労働日数については、以下の記事で触れておりまして、平均256日と分かっております。つまり、10年間の労働日数は2560日となります。
言い換えれば、10年間で会社と家の間を2560往復しているということになります。この数値を用いて計算したいと思います。
■10年間の総労働日数
2560日
10年間の平均総通勤時間
これまでですでに判明している平均通勤時間と10年間の総労働日数から、10年間分の平均総通勤時間を計算します。
10年間の平均総通勤時間
3370時間(=1時間19分×2560日)
以上の結果から、10年間分の平均総通勤時間が3370時間だと明らかになりました。最後に平均時給が分かれば、10年間分の総通勤時間を賃金に換算できます。次に、男女正社員の時給について見ていきたいと思います。
男女正社員の平均時給について
男女正社員の平均時給については、既に以下の記事で触れておりまして、正規雇用の男性で2,769円、正規雇用の女性で1,909円と分かっております。
■平均時給
男性(正規):2,769円
女性(正規):1,909円
既に明らかになっている10年間分の平均総通勤時間とこれらの平均時給の数値を使い、最後の計算をしていきます。
10年間の平均総通勤時間を賃金に換算
では最後に、10年間の平均総通勤時間と平均時給を用いて、通勤時間を賃金に換算してみようと思います。
■10年間分の通勤時間を賃金に換算
男性(正規):9,331,530円(=3370時間×2769円)
女性(正規):6,433,330円(=3370時間×1909円)
ということで、10年間分の総通勤時間を賃金に換算した結果、男性の場合には933万円、女性の場合には645万円という結果でした。
まとめ
10年間分の総通勤時間を賃金に換算した結果、男性の場合には933万円、女性の場合には645万円という結果となりました。
通勤時間自体には付加価値は無いので、もちろん給料は支払われません。ですが、いざ働き出してしまえば労働者には平均時給2339円(男女平均)の価値があります。そんな労働者が平均1時間19分も通勤で無駄にしているのは本当にもったいないと感じました。
通勤時間を学習にあてておられる方もいると思いますが、静かな環境で集中して行う学習と比べると、通勤中では学習効率はやはり落ちてしまうと思います。出来ることなら、職場から近い場所に住居を構えて、無駄な通勤時間を削減していった方が、長い目で見ると得かもしれませんね。