仕事との向き合い方

日本の平均年収から自分の今を考えてみる

こんにちは、Tauです。

仕事のモチベーションを維持する上で、お給料はめちゃくちゃ大切ですよね。僕もサラリーマン生活が長くなるにつれて何度も辞めたくなりましたが、歯を食いしばって頑張り続けられる理由の一つが給料です。家族を養い、多少の楽しみをもって生活できるだけの収入は欲しいですよね。

そんなお給料ですが、世間の皆さんと比べて自分がどの程度なのか把握していますか?しっかりと自分の立ち位置を把握することは、とても重要なことです。現状を把握することで、将来の自分のあり方を再設計する良い機会になるかもしれませんよ。

今回はそんな平均年収について、調べた
「国税庁による民間給与実態統計調査結果」を見ていきたいと思います。

国税庁による民間給与実態統計調査結果って何?

民間給与実態統計調査とは


昭和24年(1949年)から始まった、「民間給与実態統計」の作成を目的とする調査だそうです。民間の事業所における年間の給与実態を明らかにして、税収見積もり税負担の検討などの基本資料にするようです。

この調査には、①インターネット(オンライン調査システム)、②光ディスク等(CD、DVD、FD、MO)、③送付された調査票のいずれかで回答するそうです。

平成30年(2018年)時点でも、オンライン回答率は37.2%とのこと。今のご時世、光ディスク等はウイルススキャンが必要でしょうし、調査票のばあい、OCRスキャン+目視確認が必要でしょうし、労力がかかっていて大変そうです。

過去の調査結果

平成9年(1997年)以降の調査結果が、国税庁のHPに掲載されています。平成9年の調査結果には、昭和57年(1982年)以降のデータが載っているので、それ以降のデータに関しては閲覧が可能です。貴重なデータを掲載頂いて、感謝ですね。

日本の平均年収

男女平均した年収統計値

男女平均した平均給与ー男女平均の統計
平成10年(1998年):4,648,000円
平成12年(2000年):4,610,000円
平成14年(2002年):4,478,000円
平成16年(2004年):4,388,000円
平成18年(2006年):4,349,000円
平成20年(2008年):4,296,000円
平成22年(2010年):4,120,000円
平成24年(2012年):4,080,000円
平成26年(2014年):4,150,000円
平成28年(2016年):4,216,000円
平成30年(2018年):4,407,000円

出典元:国税庁民間給与実態統計調査結果

2018年の平均年収は441万円です。過去20年分を掲載しましたが、この20年で多少の増減はあるようですが、横ばいか、あるいはやや低下気味の状況のようです。日本で生活する者としては、非常に残念な状況ではありますが、日本は物価変動が少ないので極端な不自由がなく生活できているということだと思います。

男女別・雇用形態別の平均年収

男女別・雇用形態別の平均給与統計

平成29年(2017年)
男性(正規) :5,475,000円
男性(非正規):2,294,000円
女性(正規) :3,766,000円
女性(非正規):1,508,000円
平成30年(2018年)
男性(正規) :5,599,000円
男性(非正規):2,360,000円
女性(正規) :3,860,000円
女性(非正規):1,541,000円

出典元:国税庁民間給与実態統計調査結果

男女別・雇用形態別で見てみましたが、2018年ではどこにおいても増額しています。僕が気になった点は次の2点です。

①男女差が大きいこと
②正規/非正規の差が大きいこと

男女間の給料格差が世界ワースト3位の日本。今の時代、性別の違いで業務上のスキルに極端な差は生まれないと思うので、この差を縮めるために日本全体で努力し続けていくことが必要です。

正規/非正規の差が大きいことについては、不勉強なものでどうすべきことなのか分かりません。今後勉強していこうと思います。

男女別・年齢階層別の平均年収

男女別・年齢階層別の平均給与統計

男性
 20〜24歳:2,840,000円
 25〜29歳:4,040,000円
 30〜34歳:4,700,000円
 34〜39歳:5,280,000円
 40〜44歳:5,810,000円
 44〜49歳:6,350,000円
 50〜54歳:6,820,000円
 54〜59歳:6,860,000円
 60〜64歳:5,370,000円
 64〜69歳:4,100,000円
女性
 20〜24歳:2,490,000円
 25〜29歳:3,260,000円
 30〜34歳:3,150,000円
 34〜39歳:3,140,000円
 40〜44歳:3,190,000円
 44〜49歳:3,130,000円
 50〜54歳:3,220,000円
 54〜59歳:2,980,000円
 60〜64歳:2,420,000円
 64〜69歳:2,110,000円

出典元:国税庁民間給与実態統計調査結果

男性は年齢ともに平均年収が上がっていき、55-59歳でピークを迎えて686万円となります。女性は25-29歳でピークを迎えて326万円となり、そのまま横ばいとなっています。

女性の平均年収だけがすぐに横ばいに転じるのは、一体何故なんでしょう?女性管理職が少ないことと関係がありそうな気がします。欧州に行った際には、それなりに女性管理職の方がいたと思いましたが、日本ではあまり見かけませんから。こういったところを変えていかないといけませんね。

男女別・企業規模別の平均年収

男女別・企業規模別の平均給与統計

個人
 男性:2,768,000円
 女性:2,030,000円

資本金
2000万円未満
 男性:4,198,000円
 女性:2,306,000円
2000万円以上5000万円未満
 男性:4,221,000円
 女性:2,323,000円
5000万円以上1億円未満
 男性:4,173,000円
 女性:2,276,000円
1億円以上10億円未満
 男性:4,563,000円
 女性:2,463,000円
10億円以上
 男性:5,608,000円
 女性:2,795,000円

出典元:国税庁民間給与実態統計調査結果

会社の規模で見て行くと、資本金1億円未満、10億円未満、10億円以上の3箇所で顕著な差が現れています。男性で見た場合、資本金1億円未満と資本金10億円以上との平均年収の差は150万円程になるようです。

自分の未来に不満があるならチャレンジしよう

「国税庁による民間給与実態統計調査結果」を参考に日本の平均年収について見てきました。

男女別・雇用形態別・年齢別・企業規模別と見て来ましたが、平均年収の差は至る所で生じていました。自分の今の立ち位置と、今後のライフプランを考慮して、「今のままで良いのか」一旦考えてみて欲しいです。

もし、なんらかの改善が必要だという場合には、インターネット上に先人たちの経験談が溢れているはずですので、慎重且つ真剣に耳を傾けて、新しいことにチャレンジしていければ良いのではないかと思います。