仕事との向き合い方

年間労働日数の実態ー厚生労働相の就労条件総合調査結果をチェック

こんにちは、Tauです。

僕らの年間労働日数は何日くらいなのでしょうか?

みなさんは何日くらいのイメージをお持ちでしょうか?僕のざっくりしたイメージでは、20日×12ヶ月だから……大体240日です。

毎日自分の仕事をこなすことで精一杯になりがちですが、改めて自分の労働日数を明確に知ることができると、仕事への向き合い方が変わるかもしれません。

今回はそんな労働日数を明らかにするため、
「厚生労働相の就労条件総合調査結果」を見ていきたいと思います。

結論

先に結論を書いておきます。

■平均年間労働日数
256日 (=年間日数365日−平均年間休日数109日)

どうでしょうか?イメージと合っていましたか?僕の場合には、16日もギャップがありました。

実際に労働している日数がこれよりも多い場合には、ちょっと頑張りすぎかもしれませんよ。逆に、この日数よりも実労働日数が少ない場合には、とても良い環境で働けていると考えられるかもしれません。

では、何を根拠に試算していったのか、以下で説明していきます。

厚生労働相の就労条件総合調査結果って何?

就労条件総合調査結果とは


民間企業における就労条件の現状を明らかにすることを目的として実施された調査だそうです。主要産業における労働時間制度や賃金制度等の現状について知りたい場合には、この調査結果を参照すると良さそうです。

過去の調査結果

平成13年(2001年)以降の調査結果が、厚生労働省のHPに掲載されています。調査・集計・資料作成等の作業は非常に大変だと思いますが、このような貴重なデータを掲載頂いて、感謝ですね。

年間労働日数

平均年間休日から調べる

就労条件総合調査結果の結果の概要というところに労働時間制度のPDFが貼られていますので、こちらを参照しました。

平均年間労働日数がズバリ掲載されていると良かったのですが、掲載されていませんでした。ですので、別の目線でしらべていくことにします。

(3)年間休日総数に掲載されている第4表に、平均年間休日総数の記載がありました。ここから労働日数を計算できそうです。

■平均年間休日総数
1企業:108.9日
労働者1人:114.7日
出典元:厚生労働相 就労条件総合調査結果

平均年間休日数については、1企業あたり年間109日、労働者1人あたり115日となっているようです。

1年は52週と1日なので、殆どの企業が完全週休2日制として考えると最小で104日が休みとなるから……妥当な印象ですね。けれど、1企業辺りと労働者1人あたりのどちらで考えるべきなのでしょうか?

1企業あたり?労働者1人あたり?

就労条件総合調査結果では、平均年間休日を1企業あたりと労働者1人あたりで分けて試算していました。どういうことなのでしょうか?

両者は、企業単位で見ていった場合の平均的な年間休日数と、労働者1人あたりで見ていった場合の平均的な年間休日数、をそれぞれあらわしています。

■モデルケース
例えば、以下のような企業があったとする
企業A:年間休日120日、従業員8,000名
企業B:年間休日98日、従業員2,500名

企業Aと企業Bで平均年間休日は109日となります。
(120日+98日)÷2企業=109日

労働者1人あたりの平均年間休日数は、114.76日となります。
((120日×8000名)+(98日×2500名))÷10500名=114.76日

上記のモデルケースでは、計算方法の違いで平均年間休日数に差が出ています。どちらが正解ということでもないのでしょうけれど、これだけ差が出ると悩んでしまいますね。

平均労働日数を試算するにあたり、本記事では、1企業あたりの年間109日より労働日数を計算してみることとします。

■平均年間労働日数
256日 (=年間日数365日−平均年間休日数109日)

ということで、平均年間労働日数は256日ということになりました。