PC操作Tips

タッチタイピングの練習方法から上達のコツまで。ポイント教えます。

タッチタイピングをきちんと習得出来ると、パソコン業務での生産性が飛躍的に向上します。それは分かっているけれど、どうすれば素早く正確にタイピングできるのか、最初は分かりませんよね。


本記事では、タイピングの基本的な習得方法やタイピングを上達させていく上でのコツ、無料で気軽に腕試しできるタイピングスキル評価サイトを紹介致します。

タイピングの基本的な習得方法

ホームポジションに指を置く

ホームポジションとは、キーボード上に指を置く際に基本となる位置です。ホームポジションを守り、キーボードのレイアウトを覚えると、キーボードを見ずに自在に文字を入力できるようになります。


では、ホームポジションについて解説致します。



まずポイントとなるのが「F」と「J」の2つのキーです。指で触ると分かりますが、これらのキーには凸(でっぱり)があります。


「F」を左手の人差し指で、「J」を右手の人差し指で押さえましょう。次に左手の中指から小指で「D」「S」「A」を、右手の中指から小指で「K」「L」「;」をそれぞれ押さえます。


これがタッチタイピングの基本となる位置です。キー入力の前後で、毎回このポジションに指を戻すことを習慣にしましょう。

  • まずはホームポジションを覚える
  • 「F」「J」を人差し指で抑えるキーがポイント
  • 必ずホームポジションに戻す

キーボードのレイアウトは「aiueo」から覚える

日本語を入力するときには、5つの母音を入力する回数が多くなります。まずは使用頻度の多い「aiueo」を、キーボードを見ずに繰り返し入力して練習します。心の中で「あいうえお」と声を出しながら練習すると良いです。


「a→i→u→e→o」に慣れたら、「居合い(i→a→i)」「青(a→o)」など、母音だけで作った言葉を入力できるように練習するのも良いでしょう。

  • 母音「aiueo」から始めよう

子音を取り入れていく

当然、母音だけでは日本語を入力できません。母音に慣れたら、子音を取り入れて練習していきます。


まずは基本となる9種類の子音「K(か行)」「S(さ行)」「T(た行)」「N(な行)」「H(は行)」「M(ま行)」「Y(や行)」「R(ら行)」「W(わ行)」を徐々に習得していきましょう。



上のイラストでは、左右の指の担当範囲毎に色分けしてありますので、参考にしてみて下さい。例えば、中央の黄緑色のエリアは左右の人差し指で押す……といったイメージです。


9種類の子音を習得できたら、次に「G(が行)」「Z(ざ行)」「D(だ行)」「B(ば行)」「P(ぱ行)」などの濁点を含む文字や、小文字を含む文字を練習します

  • 母音の次は子音を覚える
  • 濁点や小文字も覚える

タイピング練習する上でのポイント

キーボードを見ない

最初の頃は仕方ないと思いますが、できるだけキーボードを見ないようにしましょう。


日本語を入力する場合には、文字変換が必要になってきますので、ディスプレイの文字を見ないことには文字を確定することができません。文字変換のたびにキーボードとディスプレイを交互に見ていては時間がかかりますし、目や首や肩に疲労が溜まりますよね。効率が悪いだけでなく、健康にも悪影響です。


キーボードのレイアウトが頭に入ってしまえば、キーボードを見ずに済むはずです。もしもキーボードを見ないとタイピングできないと言うことであれば、その子音のタイピング練習を繰り返し練習することです。

  • 視線は常にディスプレイへ
  • キーボードを見る=効率:悪、健康:悪い

入力が終わるたびにホームポジションへ戻る

入力が終わるたびに指先をホームポジションへ戻すことを忘れないようにしましょう。一番基礎的な部分の話ではありますが、たぶんこれが最も大切なことだと思います。


キーボードのレイアウトを覚えても、ホームポジションに手を置いていなければ正確にタイピングすることはできません。ホームポジションに指先をおいているから、左手の小指で「A(あ)」を、右手の中指を一つ上に伸ばせば「I(い)」を押せるのです。

  • ホームポジションに手を戻す癖をつける

生きた日本語で練習する


実際の文章で「あいうえお」が出てくることはまず無いでしょうから、このような練習ばかりを繰り返していてもあまり意味が無いんじゃないかと思います。それよりも、生きた日本語でタイピング練習をした方が実践面で役立ちます。


例えば、「かきくけこ」を練習するよりも、メールで良く使いそうな「いつもお世話になっております。」「宜しくお願い致します。」という文章を練習した方が、実際の仕事の面で役立ちそうですよね。

また、語尾の言い回しの練習も役に立ちますね。具体的には以下のような言い回しです。

  • だと思います。
  • ではありません。
  • かもしれません。

※本当に良く使う言い回しや文章に関しては、単語帳に登録するとか、メールなら定型文にするとか、タイピングを効率化する手段はいくつかあると思います。

  • 生きた日本語で練習する
  • 良く使う言い回しで練習する

空き時間にエアータイピング

キーレイアウトをある程度習得できると、キーボードそのものがなくてもイメージだけでタイピング練習できるようになります。「エアータイピング」とか「シャドータイピング」とか呼ばれるものです。そして、この「エアータイピング」がタイピングの上達に非常に効果的です。


例えば、ちょっとした空き時間に「今日は何を食べようかな」「今朝は眠かったから、今晩は早く寝よう」など、心のなかで考え事をすることがあると思います。これらの心の声をエアータイピングするのです。


「ちょっとした空き時間なんてないぞ」と言わないで下さい。「入浴中」「通勤中」「テレビのCMの間」など、本当にちょっとした時間で構いません。


こういったエアータイピングの練習は、いつでもどこでもできるため練習時間の確保に一役買います。それから文字変換が要らないので、純粋なタイピング速度の向上に直結した効果が得られます。

  • エアータイピングでいつでもどこでも練習できる

タイピングの腕前評価サイト

個人的にe-typing辺りをおすすめさせて頂きたいと思います。 


他サイトと比較した訳ではありませんが、「日本語(漢字入り)→日本語(かなのみ)→ローマ字」と表記されている辺りが分かりやすいです。更に「キーボードイラスト」と「指先のイラスト」が表示されていて、対称キーと対象の指がオレンジ色でハイライトされていまして、非常に親切だと感じます。


このサイトでは腕前がスコア表示されるのですが、200点以上で「一般的なオフィスワークで困らないレベル」とのことなので、まずは200点以上を目指しましょう。更に300点以上はシークレットになっています。挑戦してみると楽しめると思います。

  • タイピング評価サイトなどで目標を設定して頑張ろう

まとめ

本記事では、タイピングの基本的な習得方法やタイピングを上達させていく上でのコツ、無料で気軽に腕試しできるタイピングスキル評価サイトなどについて紹介してきました。


タッチタイピングをきちんと習得出来ると、パソコン業務での生産性が飛躍的に向上しますので、しっかり身につけられるよう練習しましょう。


一つ忘れてはいけないのが、たかがタッチタイピングかもしれませんが、1日や2日で簡単に身につくようなものではありません。地道な練習を継続してこそしっかりとしたタッチタイピングが身につきます。タイピングの腕前を評価できるサイトやタイピングゲームなどもありますので、楽しみながら練習を継続していくことが望ましいです。