子育て

子供への時計の読み方の教え方~すぐ覚え、思い出せる方法~

子供に時計の読み方を教えるのはめちゃくちゃ大変ですよね?

読み方のルールを何度口で説明されても、子供にとっては難解なんです。

ポイントは、忘れたときのために思い出す方法を覚えてもらうことだったんです。

1. アナログ時計の読み方を覚える時期

1.1 日本の場合

まずはじめに、アナログ時計の読み方っていつまでに覚えるんでしょうか?3年生の長男に聞きましたが、覚えていないとのこと。僕ももういい歳なので、自分が子供の頃のことは覚えてませんし、覚えていた所で教育内容も違っているでしょうし、調べてみました。

文部科学省のホームページに、小学校学習指導要領(平成29年告示)があり、その中の算数編を確認しましたよ。そうしたらですね、13ページ目の第1学年の欄に"時刻の読み方"との記述がありました。今は1年生で学ぶようですね。

長女がちょうど1年生ですが、彼女はなんとか時計は読めます。

1.2 海外の場合

どこの国をベンチマークにするのが良いのでしょうか?やはり、学力世界一の国、フィンランドでしょうか?僕が持っているフィンランドのイメージというと、やっぱりムーミンですね。あとはトランジットで3回ほど訪れたヘルシンキ空港のイメージ。話がそれました。

フィンランドでは、エスカリという就学前教育が無料で施されます。その教育の中で、時計の読み方を教わるようです。つまり、1年生になる前に時計の読み方を覚えるわけで、日本より1年ほど早いんですね。

1.3 総括

できれば、お子さんが年長さんに上がったら、アナログ時計に関わる時間を作ってあげると良さそうです。「朝ご飯は7時からだよ」「おやつは3時からだよ」と言った会話から、時計に関わる機会を作るのが親としての役目と言ったところでしょうか。

テレビやスマートフォン、車の中の時計など、デジタル時計に接する機会も多く、アナログ時計を毛嫌いする子も多いと思います。

うちの娘は、まさしくアナログ時計嫌いです。なんとか時刻を読めるものの、ずいぶんと集中力を使うようで、疲れているときに時刻を聞くと嫌がります。

2. 時計の読み方を覚える前に

2.1 数字の意味を理解できるように教える

当然のことですけれど、数字を読めないことには時計の読み方は覚えられません。
まずは、数字の概念を覚える必要がありますよね。これは日々の入浴の時間を活用しましょう。

お風呂から上がる時に、肩まで浸かって数を数えさせる。最初は「10」まで、徐々に数を増やしていき、「60」まで数えられれば大丈夫です。

2.2 数字を読めるように教える

数字の順番が分かることと、数字を読めることとは別問題です。文字と一緒ですね。会話はできても、文字の習得には時間がかかるのです。

数字の場合も、教えるのはなかなか大変ですが、文字と比べると形はシンプルですし、種類も少ないですので、丹念に教えましょう。

2.3 数字や分目盛付きのアナログ時計を購入する

これは時計の読み方を教えるための準備に当たりますが、文字盤が無かったり、文字盤がローマ数字だったりすると、子供に教える際に間違いなく支障がでます。

ですので、最低限アラビア数字の文字盤がついている時計を購入した方が良いでしょう。また、分読みを補助する目盛がついているタイプのものだと尚良いです。

それから、壁の高い所に据え付けた時計を使うよりも、目覚まし時計のように気軽に使える時計を身近に置いて教育することもお勧めです。

3. 時計の読み方を教える

3.1 最初に長針と短針の役割を教える

ここから、僕独自の教え方になります。

時計に向かって手を合わせて、「時計さん、僕に(私に)時間を教えてくださいな」とお願いするんだよ。と教えます。自分でも実際にやって見せます。そうすると、子供はすぐにまねをしてくれます。手を合わせて、時計に「時間を教えて下さい」とやってくれます。

その時に、自分の手を見るように促します。手前側に短い指(親指)、その奥に長い指(人差し指)が来ています。短い、長いの順番です。「何時何分ですか?」と聞かれたら、手を合わせて、順番は「短い、長いの順番だ」と覚えてもらいます。

「時間を聞かれたら手を合わせて、時計さんに時間を聞いて」って何度か言えば覚えてくれます。

3.2 まずは時間を確認する習慣をつけさせる

それから時間を確認する習慣をつけます。

毎日クイズ形式で繰り返すのが良いでしょうね。「さて問題です。今は何時でしょうか?」といった感じで。

("12"だけはイレギュラーなのですが)「時計の針は数の大きくなる方に進む」ということと、「次の数字に到達するまで時間は変わらない」ということの、2つを覚えてもらいましょう。

3.3 次に分針を覚える

時計に向かって手を合わせて、「時計さん、僕に(私に)時間を教えてくださいな」とお願いするんだよ。を再度使います。今度は長い方の人差し指に注目します。

人差し指を1本だけ立てた状態で、指を口元に持って行き「しーっ、これから内緒の話をするから静かにして」と言います。子供は興味深々です。

人差し指で上手く興味をひけたら、子供の顔へ向けて手のひらを開きます。すると手の形は、「1」から「5」に変わります。ここで、「1」には「5」が隠れているんだよという話をしましょう。

覚えてもらいたいのは、「分針を読むときには隠れている内緒の文字を読む」ということと、「1の数字には5という数字が隠れている」ということです。

もし、お持ちの時計に分読みを補助する目盛がついているようでしたら、目盛を数えて行き、5個目で文字盤の1にたどり着くことを何度か確認させると良いです。「1」に「5」が隠れていることを実体験できますから。

4. 時計の読み方を覚えるためのグッズ

1. ふんぷんクロック


ふんぷんクロックを使って時計の読み方を教えるのもお勧めです。

「時計の読めない子が読みたいと思うアナログ時計」だそうです。

これがあると、時間がとても読みやすいようですよ。

2. 公文 くるくるレッスン


これもお勧めです。

子供がガシガシ遊んでしまっても壊れません

時計の下側に文字盤が隠れていて、答え合わせ出来るのがとてもいいです。

まとめ

本記事では、子供がすぐ覚えて忘れてもすぐ思い出す時計の読み方の教え方をまとめてみました。

幼少期を共に過ごす時間はとても大切です。時計の読み方を教えるのはとても大変ですが、子供だけでなく、親も共に成長する良い機会だと思います。少しでもお役に立てたら幸いです。